令和6年2月23日から3日間に渡り北九州等で開催された「第32回技能グランプリ」の入賞選手5名が長野県副知事を表敬訪問しました。
本大会で長野県選手団は8職種に10名が参加。結果、金賞2名、銀賞1名、銅賞1名、敢闘賞1名の合計6名の選手が入賞する好成績を収めました。
長野県選手団としても全国技能士会連合会会長賞を受賞しました。
職業能力開発協会の小田切副団長は大会を振り返り「厳しい練習を経て、緊張感の漂う大会の中で、選手たちは大変な苦労があったと思う。好成績を収めた選手たちの努力が結実していた。大会参加に向けてご支援いただいた多くの関係者に感謝を申し上げるとともに、協会としても長野県のものづくり技能の発展に努めて参りたい」と挨拶しました。
関副知事は受賞した選手の紹介を受け、「現在は少子高齢化、人材不足の中でAIの活躍が増え、省力化投資も進んでいる。しかし、技能や技術があってこその産業ですあり、技を磨くことが長野県産業の発展に重要。今回の受賞を励みに、長野県の産業を支えていって欲しい」とお祝いの言葉を述べられました。
続いて、受賞した選手から大会の様子を話しました。
フラワー装飾職種で金賞を受賞した金澤さんは「技能グランプリは初めての挑戦だった。当日のサプライズ課題もあったが普段の勉強の成果を出すことができた。フラワー装飾としては長野県初の金賞と内閣総理大臣賞を受賞だったので、先輩方からもお褒めいただきうれしい限り。長野県は花の産地でもあるので、業界の発展に一助になればと思っている」と語りました。
建具職種で金賞を受賞した大槻さんは「過去に3回技能五輪に出場したが、それぞれ準優勝で非常に悔しかった。いつか必ず技能グランプリに出場すると決めていた。今大会で金賞を受賞できてうれしい。技能五輪出場から20年以上かかったが、夢が叶った」と話しました。
プラスチック系床仕上げ職種に出場し、前回の愛知大会では銅賞だった木内さんは「今回は金賞狙いだったが、銀賞で残念。次回も機会があれば練習を重ねて金賞を目指したい」と強い意気込みを語りました。
銅賞を受賞した建築配管職種の等々力さんは「大会に向けて練習を始めた当初は制限時間の2倍かかっていた。当日は普段の練習以上にスピードが早く、精度も高く作品が作れた。ミスもあったが、練習の成果でカバーすることができた」と振り返り、壁装飾種の高遠さんは「前回の愛知大会では緊張していたので、今回は大会を楽しもうと挑んだ。内装業界も若い人がいなくなっているので培った技術を後輩や若手に伝えていきたい」と語りました。
-長野県選手団の入賞者一覧-
**【金賞、内閣総理大臣賞】**
【フラワー装飾】
金澤忍(株式会社エス・ケイ・花企画)
**【金賞、内閣総理大臣賞】**
【建具】
大槻稔(大槻木工所)
**【銀賞】**
【プラスチック系床仕上げ】
木内祐太(株式会社岩野商会)
**【銅賞】**
【建築配管】
等々力崇善(ルピナ中部工業株式会社)
【壁装】
高遠猛(株式会社岩野商会)
**【敢闘賞】**
【壁装】
林聖之(室内装飾 林屋)
**【選手団賞】**
全国技能士会連合会会長賞