11月28日から12月1日までの4日間、愛知県を舞台に「第52回技能五輪全国大会」が行われました。技能五輪は、全国から選ばれたさまざまな技能を身につけた若い技術者たちが一堂に会し、技の日本一を競う競技大会で、「技能者のオリンピック」ともいえるビッグイベントです。
吹上ホール(名古屋市)や豊明市福祉体育館をはじめとする愛知県内の8市13会場で開催され、大会期間中は愛知全体が技能五輪フィーバーに包まれました。
精密機器組立てなどの機械系から、レストランサービスや洋菓子製造などのサービス・ファッション系、ウェブデザインなどの情報通信系まで、さまざまな職種に対応する41職種の競技が行われ、各都道府県から大会史上最多となる1,200名の選手が参加。憧れの職についた先輩たちの勇姿を見ようと多くの中高生が見学に訪れ、来場者は総計22万人という盛況ぶりでした。
長野県からは、20職種で56名の選手が参加し、金賞1、銀賞5、銅賞5、敢闘賞6という好成績を収め、長野県選手団は、中央職業能力開発協会会長賞(特別賞)を受賞しました。
機械式時計を分解し、不具合を発見して修理するまでのスピードを競う「時計修理」では、長野県勢が金・銀・敢闘賞を独占。ものづくり県・長野の実力を存分に発揮しました。
また、2人1組になって植物や石を配し、デザイン性の高い庭を造る「造園」では、銀賞のほか、南安曇農業高校(安曇野市)の生徒も銅賞に輝きました。
なお、最優秀技能選手団賞は、金賞12名を含む115名が入賞した愛知県選手団。自動車産業が盛んな愛知県は技能五輪の強豪で、最優秀技能選手団賞は10大会連続受賞となります。
今回の技能五輪は、2年に一度開催される国際大会の予選も兼ねており、該当競技の優勝者は2015年8月に行われる「技能五輪国際大会 ブラジル・サンパウロ大会」に出場することになります。