出張!技美術館「善光寺びんずる市」ワークショップレポート その2「塗る」「飾る」

2014.11.21 [ ]

2014年11月8日(土)、前回に引き続き、長野市の善光寺さんで開催されている「第14回善光寺びんずる市」というイベントに、ワークショップのブースで参加してきました。今回のワークショップイベントは、「塗る」「飾る」というテーマで、長野市内の3名の技能者のかたに講師として出張いただきました。

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「アナ雪風ヘアアレンジに挑戦!」では、長野市内で3店舗を展開する美容室でヘアメイクアーティストとして活躍中の宮本めぐみさんを講師に迎え、オリジナルヘアアクセサリーづくりと、エルサ風の髪型に親子でチャレンジしました。

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ヘアアクセサリーづくりでは、リボンとゴム、接着剤と針と糸をつかって、色とりどりのヘアアクセサリー制作に取り組んでいました。コツをつかめば簡単なアクセサリー。その後、参加者の皆さんから、家に帰ってお子さんと一緒に作ったというお話もいくつか伺うことができました。

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アナ雪風のヘアアレンジワークショップでは、いつも元気に動いてばかりいる子どもたちが、このときばかりは椅子の上でじっとすわり、お母さんが行う編みこみの時間をじっと待っている姿が印象的でした。できた髪型は、髪の長い子は一つ編みでエルサの髪型に、髪の毛の短い子は二つ編みでアナのようになり、女の子たちはとてもうれしそうでした。

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「わくわくフラワーパティスリー」では、長野市内の生花店につとめる、フラワーアーティストの北澤仁美さんを講師に迎え、生花を使ってケーキをつくるというワークショップを行いました。

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ブース前には色とりどりの生花が並び、このなからから自分の気に入った花を選び、三角のスポンジに、選んだ花を組み合わせて生けていきます。

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「ケーキらしく」と考える子もいれば、花の色や形の相性を大切にする子、三角スポンジの表面にめいいっぱい花を飾る子、作り終えた子どもたちはかわいくて、可憐な三角フラワーケーキをお母さんに差し出していました。完成品は本当に人それぞれ。同じ素材を使っているのに花の生け方次第で、たくさんのバリエーションを見ることができ、花を「飾る」ことの奥深さを感じることができたワークショップでした。

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「みんなで塗ろう!三角と四角」では、長野市の大森塗装店から、塗装職人である大森丈寛さんと大野隼人さんに講師としてお越しいただきました。

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大きなコンパネを造作し、キャンパスを制作。そこに、あらかじめ引かれたいろいろな大きさの三角や四角にワークショップ参加者が塗装していきます。まずは、三角のまわりにマスキングテープを貼ります。好きなペンキを選び、刷毛をつかって色を塗っていきます。マスキングテープからはみ出さないように、ペンキの量を調整しながら均一に塗っていきます。丁寧に塗っているつもりでも色ムラやかすれがでたりなかなか難しそう。職人さんのアドバイスを受けながら何度も塗り重ね、終わりにテープをはがすときれいな色の形が浮かび上がります。子どもたちは、止めていた息を吐き出しほっとした表情をみせていました。

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キャンパスが、ある程度三角と四角で埋め尽くされた頃、ある子をきっかけにしてキャンパスをいろんな色のペンキで自由に塗るワークショップへ方向転換していきます。自分の好きな色をたっぷり刷毛につけて、大きなキャンパスに制約なく色を塗ることが、本当に楽しいらしく、小さな子どもたちは皆真剣。時間を忘れて「塗る」という行為に没頭していきます。ペンキをつけて手を動かして色を塗っていくという「反復行為」の面白さが、ものづくりに向かっていくひとつのきっかけや動機につながっているのではないかと感じさせられました。カッパを着ていたにもかかわらず、袖口や靴下をペンキだらけにして、塗り終わった子どもたちは、親御さんの苦笑いのそばで、満足そうな笑顔をみせていました。

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