2014年10月11日、長野市の善光寺さんで開催されている「善光寺びんずる市」というイベントに、ワークショップのブースで参加してきました。
「善光寺びんずる市」は国宝善光寺本堂外陣の「びんずるさま」300歳を記念して、2013年から開催されている、手づくり/手仕事をテーマにしたマーケットです。月に1回(冬場はお休み)、善光寺さんの境内に100以上のブースがあつまって開催されています。
サイトを飛び出して実際に手を動かしてみよう、というコンセプトで企画した、技美術館の出張ワークショップ。 第一回目はFLATFILEというアトリエギャラリーをかまえて額装の仕事をしている、モリヤコウジさんを講師に招いて開催しました。このサイトでは「立体化する」の特集で紹介しています。
天候にもめぐまれ、秋のやわらかい木漏れ日の下で充実したワークショップができました。
以下、ワークショップの作業の様子をご紹介します。
まず、モリヤさんが用意してくれたいろいろな画材でこども達が自由に絵を描きます。
黙々と没頭する子、親子でコミュニケーションをとりながら描き進めていく子、
みんなそれぞれのペースで絵を仕上げていきます。
次に、絵の雰囲気にあわせて、額の大きさ(=余白の分量)を選びます。
余白の取り方で元気な感じになったり、落ち着いた雰囲気が出たり…
額の中に2つの絵を入れる参加者もいて、工夫次第でいろいろ可能性は広がります。
選んだら、モリヤさんが途中までくみ上げた枠の切り端を、紙ヤスリで整えます。
意外にも小さい子にも人気だったこの作業。
黙々と熱中して作業している姿があちこちで見られました。
額の色は白、灰色、ピンクから選びます。
絵を引き立てるのは何色なのか、と親子で話し合いながら決めるのですが、
ピンクにしたい女の子と、白や、灰色にしたい親との交渉が静かにはじまるものの、
結局大人気のピンク!
塗る作業も親子で協力しながら進めます。
そしていよいよ枠に絵を入れていきます。
この作業は講師のモリヤさんにも手伝ってもらいながら進めます。
細かい作業が続きますがみんな粘り強く完成に向けて仕上げていきます。
最後はひもを通して完成。
ずっと下に向けて作業していた絵をひっくり返して初めて完成した絵を見て、紙に描いたときよりもずっと作品として完成した絵と、うれしそうな親子の表情が印象的でした。
次回の出張ワークショップは11/8(土)です。